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カテゴリ:杏 エッセー 杏の気分ほろほろ

杏 エッセー 杏の気分ほろほろのカテゴリ記事一覧。本来の生きるべき道を求めて、あらゆる方向へと巡りながらも、前へ進んでいきたい。 そのような気持ちで綴りました。
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2026-02-05

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 エッセー 杏の気分ほろほろ 往復書簡、今どこですか? 杏のふむふむ

これまでの杏のありのままが...。


この度10月下旬発売の『杏の気分ほろほろ』(朝日新聞出版)が脚光を浴びているけど、エッセーとしては三冊目だったことには、不覚にも驚き...。

そこからさかのぼること、"往復書簡"しかり、"ファーストエッセイ"しかり...。


特に、2013(平成25)年10月より放送のNHK朝ドラ『ごちそうさん』のヒロインを演じてからの上り調子から、より気になってしまって...。

加えて、私生活での喜びの大きさも...。さらに、出演するCMにおいても輝きの増す傍ら、バラエティー番組出演の時のイメージ崩壊で、意外と天然で若いかも、という思いも...。


そこで、仕事を離れた素顔の杏を知ろうと、かの三冊の本を購入...。



まず一冊目となる、2012(平成24)年6月発売の『杏のふむふむ』(筑摩書房)は、初めての自叙伝といったところかな...。

幼少時代、ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、歴女の第一歩を踏み出した中学時代、15歳から集英社発売の女性ファッション雑誌『non-no』専属モデルとしての活動、それを皮切りとする単身での海外へのモデル修業時代、決死の山登り"成人式"、以後の舞台やテレビの仕事、合い間における私生活...。

まさに、杏の"これまで"がまるごと詰まった一冊で、またまたいい意味でイメージ壊れたというのが、正直な気持ちかな...。


次に二冊目となる、2013(平成25)年2月発売の、小澤征良との共著である『往復書簡 いま、どこですか?』(新潮社)は、旅先から大切な女友達に向けて書いた手紙32通、すなわち姉妹のように息のあった杏と小澤征良の2人によるエッセイで...。

初め半分は、懐かしい記憶をたどった京都、星空と対話したハワイ、最高のシェフに会ったイタリアなどで、互いに実感したことのやりとり...。

残り半分は、締めくくりとしての2人で旅した北海道オオカミの森での出来事を、それぞれの視点で書かれた瑞々しいショートエッセイ...。

どちらも二人の人となりが出ており自分も旅をしている気分にさせられる上に微笑ましくなるものゆえ、日々疲れている方のカンフル剤として、旅好きの方、二人のファンの方には、おすすめの本と言ってもいい。 オオカミに関する考察はなかなか面白かったなあ。

ただ、二人の閉じられた世界でのガールズトークのような流れ、書籍として出版した場合、失礼ながら、よほどのファンでないと夢中にならないのでは、という点で微妙かなと思ったのも、正直なところかな...。

それでも、簡単にメールで連絡できるこの時代に、女性特有の字体やイラストの可愛いさを取り入れつつも、手書きの手紙の素晴らしさを教えてくれた、杏と小澤征良それぞれの感性は好き。

小澤征良の文章が時に甘ったるいものの叙情的で読みやすいのに対し、杏のは読書家らしく知的かつ読みやすいし...。


そして、かの三冊目となる『杏の気分ほろほろ』...。

杏自身これまで頑張ったと思えた期間が形となった、とても思い入れのあるものに...。

かの『ごちそうさん』終了早々の2014(平成26)年4月から放送の日本テレビ水曜ドラマ『花咲舞が黙ってない』シリーズの主演でも高視聴率、女優としてステップアップした時期に書かれたもの...。

また、ニュースサイト「朝日新聞デジタル」で2013(平成25)年1月からこの年2016(平成28)年7月まで月1回掲載されたエッセーの書籍化とあって、それぞれの話の後日談の書き下ろしも...。

中でも、 『ごちそうさん』で共演し、2015(平成27)年1月に結婚した東出昌大とは、大阪での撮影期間中にウナギ釣りに出掛けた思い出や、結婚前に海外旅行に出掛け、それぞれが旅日記を書いたエピソードが...。

特に、この5月には、双子の女児出産。 初めての子育ての奮闘とあって、杏自らカバー用に描いたイラストにも、子ども2人を抱いた夫と笑顔の妻と犬2匹と家族が....。

女優としての仕事はもちろん、結婚と出産と子育てといった激動の3年半をつづった、みずみずしくのびやかでユーモアあふれる心なごむエッセイ...。



すべてほぼ共通しているのは、さまざまな分野において出会った人を語った「まっすぐできよらかで、絶妙に風変わり」なエッセイであることかなあ。

これまでの杏に関して言えることは、何事にも興味を持って、人には素直に誠実に接して多くの人から可愛がれ、読書家で歴女で物知り。 英語やフランス語を独学で学ぶ努力家。


三冊ともに、ほっこり温まる文章は、心地良いもの。

渡辺謙の娘という先入観抜きでも、感受性の強さと深さには、誰もが心惹かれるはず。



これからにおいて、出口の見えずに躊躇する人たちに勇気を少しずつ与えるためにも、素敵な女性の多く登場すること、祈りたいなあ。
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