三匹のおっさん 本 DVD 感想
以前、有川浩の小説とは、こんなに心に響くものなのか、といった思いで読み続けてしまったことを、ふと思い出して...。
いずれも文藝春秋からの刊行で、2009(平成21)年3月中旬発売の『三匹のおっさん』、2012(平成24)年3月下旬発売の『三匹のおっさん ふたたび』。
一気にかつ繰り返し読み終えた爽快感、そして余韻の残したまま...。
やがて、テレビ東京開局50周年特別企画作品として、2014(平成26)年1月中旬より、テレビ東京"金曜8時のドラマ"枠での連続ドラマ『三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~』としての放送開始...。
知った時は、心から嬉しかった。
かつての悪ガキ3人が成人して、それぞれの仕事に没頭した後に定年退職すると、このような姿とふるまいになるものなのか、といった良い意味での爽快感にあふれていて...。
近所のゲーセンに再就職した腕に覚えありの剣道の達人・キヨこと清田清一を演じるは、北大路欣也。
同じく武闘派の柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主・シゲこと立花重雄を演じるは、泉谷しげる。
機械をいじらせたら無敵の頭脳派、愛娘にはめっぽう弱い機械工場経営・ノリこと有村則夫を演じるは、志賀廣太郎。
この3人で結成した私設自警団「三匹のおっさん」、いわゆる"三匹"がご町内の悪を斬る、という痛快エンターテインメントとしての展開は、まさに心のつかえがとれてしまうもの。
高齢者(失礼!?)も捨てたものじゃない、といった点で...。
そして、キヨの孫でぞんざいな祐希(大野拓朗)とノリの娘でしっかり者の早苗(三根梓)の高校生コンビも手伝う中での、心の交流と淡い恋心にも、観応えあって...。
結果として、同年3月中旬放送の2時間スペシャル最終回(第8話)終了時点で、平均視聴率は12.6%。
時代劇を除く1989(平成元)年以降のプライムタイム(19~23時)のレギュラードラマのうち、同局歴代1位の数字を塗り替え、しかも全話平均2ケタ超えも同局初の快挙。
全8話の平均視聴率は10.6%。
原作の『三匹のおっさんふたたび』の全部を放送していないゆえ、続編はあるはず。
特に、ここ数年のテレビ東京は、面白いのみならず挑戦的なドラマが多い。視聴率でも有名俳優の起用でもないというのを証明した作品として、多くの人たちの脳裏に刻まれることになるんだろうなあ。
以上のような想いの強まりつつある中で、続編となる『三匹のおっさん2~正義の味方、ふたたび!!~』が、同局で同じ時間帯にて、2015(平成27)年4月より放送開始に...。
あの2014(平成26)年6月上旬発売のDVD-BOX収録の本編と、豪華六大特典「クランクアップ映像集」「三匹のおっさん対談」「有川浩先生x大野拓朗のスペシャル対談」「三匹のおっさん名場面集」「爆笑!?記者会見映像」「番宣スポット集」などを、じっくりと鑑賞することの繰り返しの甲斐あって、いよいよ...。
願いはかなうんだなあ。
肝心の第2弾は、前作の最終回から1年後...。
ドラマオリジナルエピソードも盛り込んで、三匹のおっさんたちが、町内を守るために、またまた大暴れしてくれるらしく...。
火の用心で町内を回ったり、他所の子どもでも平気で叱りつける光景は、昭和の風物詩になってしまったのか? いや、そうであってはならない。
たとえ、平成の時代にあっても、旧き良き昭和の伝統が永遠に息づくことを願い、克服したい人たちは多いはず。
そのような人たちが、より多く増えてくれること、祈りたいなあ。
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