綾瀬はるか 代表作 SF 医療 時代劇 JIN-仁- ものまね 鉄板
この時の想うことあって何かをしたためている年の瀬はもちろんのこと...。
毎年当たり前のようにめぐる節目節目における人と人との関わり合い、中でも酒を酌み交わす場ともなれば、和気あいあいとしていたいもの。
他愛ない話はもちろん、これからのあり方についての話に加えて...。
(昔気質かつ時代遅れの考え方だと斬り捨てられてしまえばそれまでだけど...)
"宴会芸"を自分からやりたがる人って、一体どれだけいるんだろうかと、つい想像してしまった。
というのも、毎年の節目節目とともにテレビ番組の改編時期に差し掛かる度に放送となる、ものまね番組が、ついつい気になってしまうものだから...。
特に、あの2009(平成21)年10月上旬より放送となったTBS日曜劇場『JIN-仁-』シリーズでの、綾瀬はるかの演じた江戸旗本の娘・橘咲のものまねが、かなりのハマリ役で、中でも2012(平成24)年8月下旬放送のTBSバラエティー番組『ひみつの嵐ちゃん!』での綾瀬はるかゲスト出演の時に、飛び入りで出演した、ものまねタレントの福田彩乃が...。
初共演早々より、互いのものまね大会には、大爆笑だった。
あれから数年の時が流れて、第66回NHK紅白歌合戦で二度目の紅組司会を務めることになった綾瀬はるかと初対面となった乃木坂46のメンバーの一人が、白組司会のV6メンバー・井ノ原快彦からのムチャぶりで披露した、橘咲のものまねも、なかなかサマになっていたし...。
これぞ、"歴史は繰り返される"???
改めて、第1弾の『JIN-仁-』と、第2弾の『JIN-仁- 完結編』、じっくりと鑑賞してみたくなった。
綾瀬はるかの代表作の一つとして...。
SFのみならず、医療、時代劇、それぞれにおける代表作として...。
現代から江戸時代末期へタイムスリップした主人公である脳外科医・南方仁(大沢たかお)のトラウマを抱えつつも医術の分かち合いを通して成長する物語...。
ほぼ盟友に近い関係ともなる坂本龍馬(内野聖陽)はもちろん、西洋医学所頭取・緒形洪庵(武田鉄矢)、西洋医学所頭取助・松本良順(奥田達士)、江戸火消し「を組」親分・新門辰五郎(中村敦夫)、幕臣・勝麟太郎のちの海舟(小日向文世)、松代藩士・兵学者・朱子学者・思想家・佐久間象山(市村正親)、長州藩士・久坂玄瑞(林泰文)、薩摩藩士・西郷吉之助のちの隆盛(藤本隆宏)との出逢いと別れには、ありとあらゆる想いが...。
そして、かの咲との心温まるやりとり、自身の手術の失敗で植物状態にしてしまったまま現代に残すことになった恋人・友永未来(中谷美紀)と瓜二つの吉原の花魁・野風との恋愛要素も...。
当時と現代それぞれの男性と女性の違いと人となり、何度もじっくり魅入ってしまうもの。
どうしても、"現代"から"古(いにしえ)"へ、"古"から"現代"へ、といったタイムスリップにまつわる物語ともなれば、なかなか観る者を引き込むリアリティーが出難いとの定評のやや強いものの、このドラマに関しては「卓越した脚本×登場人物たちの迫真の演技力×素晴しいセット」の相乗効果によって、自分自身が主人公と一緒に幕末の世に迷い込んだようなリアリティーを強く実感させられる作品に...。
それだからこそ、現代人の医者が幕末の世で懸命に生きる人たちと出逢って、現代の世で見失いがちだった「生きる」ことの意味を見出して行く過程に、素直に共感できるから、不思議な心地良さに...。
これら一連の要となる、ドラマのあちこちに宝石のようにちりばめられている、心に響く名台詞の数々...。
おそらく現代の世に生きる多くの人たちが、このドラマ世界の中からいくつもの言葉の宝石をもららって、「生きる」ことの意味を見つめ直して、現代を生きる糧にできるのでないか、といった強い想いに...。
歴史に"もしも"は禁物であることは言うまでもないこと。
しかし、人間誰でも、取り返しのつかないことをしてしまった時に、もう一度やり直したいという後悔の気持ちにさいなまれてしまうもの。
今後のより良い未来へと導くための考察に相応しいかもしれない。
決して取り返しのつかない世の中を生き抜くためにも...。
仁の時折口にする未来の言葉「神は乗り越えられる試練しか与えない」、決して忘れない。
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