綾野剛 単独初主演 TBS 金曜ドラマ コウノドリ
これは楽しみだ。
放送は、2015(平成27)年10月からTBS金曜ドラマにて....。
いよいよ実写テレビドラマ化か...。
しかも、綾野剛は連続テレビドラマ単独初主演...。
原作は、講談社の週刊漫画雑誌『モーニング』にて連載された漫画『コウノドリ』。
2012(平成24)年7月より短期掲載したところ、「知らなかった」「もっと読みたい」など反響の大きさあって、2014(平成26)年2月から定期連載になったという。
その話をしてくれた友人からのすすめで、少しずつ読むことになって...。
かの物語とは、ジャズピアニストで産科医の鴻鳥サクラという異色の主人公の目にすることとなる、難しいお産に直面したそれぞれの男女が悩みながら答えを見いだす過程と、その光と影の現実が丹念に...。
例を挙げるならば、妊産婦死亡や死産、夫の暴力に耐える妊婦など。
小さな命をめぐるドラマ、あらゆる意味において、まさに心を打つもの。
後日聞くところでは、著者の鈴ノ木ユウ氏が複数の医師に取材し、男性向けの週刊漫画雑誌にて、医師が実際に向き合っている現実、特に"お産"を丹念に描き出ししてゆくこととなったきっかけは、里帰り出産した妻を担当した産科医・荻田和秀氏との出会いにあったとのこと。
特に、腕利きのジャズピアノ奏者でもある荻田氏のユニークな肩書に着想を得たという。かの荻田氏は、年に1,000件のお産を扱う大阪府泉佐野市の「りんくう総合医療センター」の産婦人科部長。現実に重症例の受け入れも多く、他にも、胎児を慈しむ親、宿った命に無関心な親、産科医が触れる"命の価値観"はさまざまで...。
子は親を選べないからこそ、荻田氏自身「産科医はおなかの赤ちゃんの代理人」との意識が強く、お産の現場で垣間見える社会の縮図において産科医は何ができるのか、という葛藤とともに向き合う日々とのこと。
現実に国内では、出産時に年間約50人の母親が死亡、子もその前後に約4,000人が亡くなる一方で、水際で救われている命も多いという。
いずれにせよ、物語は荻田氏の日常に重なっていて、鈴ノ木氏と共有する願いは、「出産は二つの命をかけた闘い。 お産への関心と妊婦をいたわる気持ちが読者に芽生えてくれたら」。
そして、物語の中で、サクラが訴えかける言葉、決して忘れない。
「出産は病気じゃないから皆、安全だと思い込んでいるけど、ボクらは毎日、奇跡のすぐそばにいる」
丹念で綿密な取材を前提としているだけに、このような物語を単発または連続のドラマ化あるいは映画化することが、理想的なのではと思ってしまっただけに、この度の実写ドラマ化は嬉しかった。
綾野剛の魅力はもちろんのこと、やはりついつい気になってしまうんだろうなあ。
1年という歳月が過ぎる度に、子育てを始める友人知人が少しずつ増えていって、いわゆる"イクメン"という言葉を耳にして久しいことが大きいからかもしれない。
ましてや、「男は外、女は内」といった考え方自体、時代錯誤であるならば、なおさらのことだけに。
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