女子ーズ 桐谷美玲 高畑充希 有村架純 藤井美菜 山本美月
改めて気になってしまった。
この時最先端を突き進む「女子ーズ」だけに...。
さかのぼること、2014(平成26)年11月19日水曜日に、DVD/Blu-rayが発売されて...。
フリーの放送作家として、『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』『いきなり黄金伝説』などバラエティ番組の構成を多数手がけて、かつ映画制作ともなれば、ある意味、クドカンこと宮藤官九郎に近い???
そう考えれば、福田雄一も鬼才に。
ましてや、人気番組や登場人物のオマージュやパロディーや奇想天外な展開を取り入れているとなれば、なおさら面白いもの。
あの2012(平成24)年4月中旬より放送のTBS・MBS深夜ドラマからの『コドモ警察』シリーズからハマリ始めて...。
2013(平成25)年に公開された映画『HK/変態仮面』も奇想天外、2014(平成26)年7月より放送のテレビ東京ドラマ24『アオイホノオ』も同じく...。
そして、同年公開の映画『女子ーズ』も...。
それは、世界征服を企む怪人たちと戦う戦隊「女子ーズ」のメンバーにさせられた5人の女子を描いた特撮コメディー映画。
製作のきっかけとなったのは、監督の福田雄一が妻の協調性のなさを見て、「こんな女が戦隊を組んだら面白そうだ」と感じたことから。正義の戦隊をまとめる司令官・チャールズ(佐藤二朗)によって、「名字に色が入っている」という理由だけで突然集められた5人の女子たちは、世界征服を企む怪人たちから地球を守る戦隊・女子ーズのメンバーにさせられてしまうことから、物語は始まって...。
やる気のない彼女たちは当初断ろうとするも、何事にも全力で取り組む真面目な会社員・赤木直子(桐谷美玲)の説得により、ようやく女子ーズが結成されることに。
それからの5人そろっての次々と現れる怪人たちを倒す勇ましさの一方で、恋に仕事に美容にヤボ用にと、何かと多忙な女子ーズの足並みの揃わなさも、面白おかしくて、ほろ苦さも垣間見えたり...。
良くこれだけ思いついたなあと、感心するばかりだった。
まず、桐谷美玲演じる女子ーズ・リーダーで、レッド・赤木直子は、建設会社OLとしの勤務の一方、美術館建設を夢見ており...。
イエロー・黄川田ゆり(高畑充希)は、アルバイトを掛け持ちしているフリーターで、女子ーズのツッコミ役担当で、時折怪人にもツッコミを入れることも。
グリーン・緑山かのこ(有村架純)は、皆川(安田顕)主宰の劇団「カオスの彼方」の劇団員で、自称・演技派。 しかし、実際は大根役者のため良い役を貰えていないまま...。
ブルー・青田美佳(藤井美菜)は、アパレルショップでアルバイトをしているギャル。 怪人退治よりも美容を優先する気まぐれな性格で、メンバーを翻弄。
ネイビー・紺野すみれ(山本美月)は、紺野財閥の御令嬢ゆえに、多くの男性から言い寄られる美人。 しかし、男性の好みは、女子ーズの4人から引かれるほどの悪さゆえに、面白おかしいというか哀しいというか、切なく....。
もう一度、同年5月21日水曜日発売の『女子ーズ参上! 映画「女子ーズ」オフィシャル・ビジュアルブック』(KADOKAWA)に、改めて目を通してみようかなあ。
劇場用パンフレットにない面白さも掲載されてることはもちろん、スーツデザインや劇中ショットとインタビュー私服とのギャップも面白い。
旬の女優を目にしたい時、手元に置いておきさえすれば、いつでも手軽に眺められるし...。
全体を通しての感想は、桐谷美玲演じるレッドを筆頭に、なんのかんのいってもそれなりにみんな頑張ってるヒロインたちの姿が微笑ましいという気持ちが一番強いかなあ。
このまったり感が、この映画のいいところ。 しかも、低予算でお笑いの割には、しっかり作った着ぐるみの怪人の多く登場するのも、みどころで...。
やはり、NHK朝ドラで脚光を浴びた、2013(平成25)年4月より放送の『あまちゃん』での有村架純、同年10月より放送の『ごちそうさん』での高畑充希、それぞれのシーン。 不覚にもギャップの大きさに笑えてしまった。
特に、「本気版」には、映像特典DISCに、メイキング、キャストインタビュー、イベント映像集などが収録されていて...。
素晴らしかった。
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