吉田鋼太郎 東京センチメンタル 平成のおしゃれ寅さん
として、末永く語り継がれるほのぼのとした作品で、じっくりと楽しめたなあ。
あの2014(平成26)年12月下旬にテレビ東京系での単発スペシャル版の放送以来、連続ドラマとしての放送ありかなあとの思いの高まっただけに、2016(平成28)年1月中旬より同局系"ドラマ24"での全12回放送は、本当に嬉しかった。
本当に嬉しくてほのぼのとした週末だったなあ。
吉田鋼太郎の単発ドラマ初主演および連続ドラマ初主演作品『東京センチメンタル』...。
東京・言問橋の老舗和菓子屋『くるりや』の息子として生まれ育った久留里卓三(吉田鋼太郎)は、昔気質の二代目の父からの厳しい教育あって、店の看板である団子を作る職人として父を越えるほどの技量に至った反面、私生活では離婚歴がありバツ3。
55歳になっても自由気ままな日々の中、幼い頃父に買ってもらった年代物の一眼レフカメラを持っての町の散策で、いつか変わりゆくであろう古き良き東京の風景を収めるのが趣味。
そして毎回のごとく、かつての憧れの女性との再会または面影の重なる女性との出逢い...。
淡い恋心を抱きながらも、憧れの女性と過ごすひとときや、美味い酒や料理を前の語り合い...。
果たして卓三の恋心は成就するのか、といった淡い期待を抱かせつつも、毎回恒例のお約束のような展開...。
それでも、ホッと一息できるドラマであるのが、何より。
あの2013(平成25)年1月中旬より放送のフジテレビ系列土曜ドラマ『カラマーゾフの兄弟』での「酒好き、金好き、女好き」と町中で揶揄される資産家の黒澤地所社長・黒澤文蔵の暴君ぶりや、2014(平成26)年4月中旬より放送のTBS木曜ドラマ劇場『MOZU Season 1 ~百舌の叫ぶ夜~』で演じた殺人実働部隊長・中神甚の頭脳明晰な武闘派の狂人ぶりが、あまりにも強烈だっただけに、やっと本来の素顔を垣間見ることになったのかなあといった安心感が...。
加えて、デートの舞台となった東京の名所や実在の名店の紹介による東京ガイドも兼ねたドラマの進行が、かの映画『寅さん』シリーズのような旅情を際立たせてくれて...。
いずれにせよ、単発スペシャル版未収録は心残りだけど、映像特典と封入特典で見事に満足させてくれそうな構成であることは、間違いないや。
6月2日木曜日のDVD/Blu-ray発売が、楽しみ。
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