西原理恵子 毎日かあさん 12巻まで
とうとうここまでに...。
さかのぼること、2002(平成14)年10月からの毎日新聞朝刊の週1回連載以来、いつも心を騒がせてくれてくれて久しく...。
実際の西原家のエピソードをもとにし、主婦の日常生活や子育てなどを描いているとあって、本当にあらゆる意味で目が離せないや。
単行本第1弾の2004(平成16)年3月下旬発売の『毎日かあさん カニ母編』[毎日新聞社(以降同じく)]では、飲んだくれのとうさんに三行半をつきつけ、幼い息子と娘のシングル・マザーとして生きる道を選んだかあさんの孤軍奮闘ぶりが...。
2005(平成17)年3月下旬発売の第2弾『毎日かあさん2 お入学編』では、小学校入学の息子を見守るかあさんと、兄妹の成長と個体の違いを描いて...。
2006(平成18)年4月下旬発売の『毎日かあさん3 背脂編』では、タイトル(「背脂編」)の通り、天才サイバラの脂(あぶら)が乗り切った第3弾。
しかし、「女子高生のころは、たしかにいたのに、お母さんになると 親友がいなくなるのはなんでだろう。」の言葉には、心を抉るものが...。
2007(平成21)年7月下旬発売の『毎日かあさん4 出戻り編』では、第1巻で別れた夫・とうさんが帰ってきたてからの4人家族に戻った一家の新たなる波乱が...。
2008(平成20)年12月中旬発売の『毎日かあさん5 黒潮家族編』では、とうさんの死までが描かれることに...。
2010(平成20)年2月下旬発売の『毎日かあさん6 うろうろドサ編』では、思春期に差し掛かった子どもたちの悲喜劇が...。
2011(平成23)年1月中旬発売の『毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編』では、小学校卒業を控えた息子の地元の私立中学受験をめぐる問題と反抗期の前触れが...。
2011(平成23)年8月下旬発売の『毎日かあさん8 いがいが反抗期編』では、中学生の息子が反抗期の突入と、台湾へ出発する空港での息子の起こした騒動が...。
2012(平成24)年12月中旬発売の『毎日かあさん9 育っちまった編』では、とうさんが亡くなってから5年目の日々を中心に、少し大人になった息子と娘、気持ちの整理のついたかあさんの揺れる心が...。
日常生活の中に、とうさんとの想い出の脳裏をよぎる描写、心に浸透して...。
2013(平成25)年10月中旬発売の『毎日かあさん10 わんこギャル編』では、新聞連載で描けなかった、犬の"ぽん美"さんが西原家の一員になるまでの心温まる物語が...。
2014(平成26)年10月上旬発売の『毎日かあさん11 息子国外逃亡編』では、息子の留学宣言で起こる爆笑必至の大騒動が...。
そして、11月中旬発売の『毎日かあさん12 母娘(ははこ)つんつか編』。
かあさん同様芸術に関心のある中3の娘の自己主張のキツさから、かあさんと娘の戦争勃発へ...。
いわゆる一家族を中心とした"大河ドラマ"(?)とまでは不明なものの、早々よりの波瀾万丈と紆余曲折を経て、歳月に伴う息子と娘の成長と、かあさんの落ち着きに至るまでの流れ、荒削りながらも、心に浸透するもので...。
仕事と家事に奮闘する「女の人生」の一端を学ぶのに、ふさわしいかなあ。
寝る前でもいいから、枕元に置いては目を通してみようっと。
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