綾瀬はるか TBS 金曜ドラマ わたしを離さないで
この時放送中のTBS金曜ドラマ『コウノドリ』の静かなる感動に満たされる今日この頃のこと...。
放送終了して、2016(平成28)年が明けたとしても、TBS金曜ドラマにおける静かなる感動は、心地良く続くことになるんだろうなあ。
それは、綾瀬はるか主演のドラマ、いわゆるTBS連続ドラマにおける集大成としての作品に???
振り返ってみること、2004(平成16)年7月上旬より放送のTBS金曜ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』しかり、2006(平成18)年1月中旬より放送のTBS木曜ドラマ『白夜行』しかり。
そして、あのTBS日曜劇場での、2009(平成21)年10月中旬より放送の『JIN-仁-』と、2011(平成23)年4月中旬より放送の『JIN-仁- 完結編』しかり。
いずれも、脚本は森下佳子で、演出は平川雄一朗。
そして、かの一連のタッグによる新たな連続ドラマが、2016(平成28)年1月より放送開始に。
しかも、2005(平成17)年の発表直後から話題になり、英国で100万部を超えるベストセラーを記録したカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』。
日本に舞台を置き換えたドラマであることはもちろん、カズオ・イシグロ原作の連続ドラマ化は世界初。
かの物語の主要人物は、世間から隔離された施設「陽光学苑」にて"良質な"教育を与えられ育てられてきた恭子、友彦、美和。
子どもらしい生活、子どもらしい教育を享受し"普通の子ども"であったはずの彼らはある日、生まれながらに ある使命を与えられた"特別な子ども"であると教えられ、自分たちの"本当の運命"を知らされることになっての紆余曲折を経て、大人になったものの...。
綾瀬はるか演じるは、このドラマの主人公・保科恭子。かつては人望も厚く非常に優しく素直だったものの、大人になるにつれ、疲れとあきらめに満ちている日々へ...。
本人曰く、静かに穏やかに心に問いかけてくる反面、受ける衝撃の強さあって、物語における運命に翻弄されていく人たちの想いが響いてくるとのこと。
ほかの登場人物に関しても、気になるところ。
その一途さゆえに馬鹿にされ、いじめられ、それでも希望を持ち続けるまっすぐな青年・土井友彦には、三浦春馬。
恭子と友彦とともに「陽光学苑」で過ごし彼らを翻弄する勝ち気な酒井美和には、水川あさみ。
学苑の子どもたちの現実を知るに伴い悩みを深める教師・堀江龍子には、伊藤歩。
しばしば学苑を訪問する正体不明の"マダム"には、真飛聖。
学苑の理念の実現のために熱心に子どもたちを指導する教師・山崎次郎には、甲本雅裕。
陽光学苑の校長で子どもたちを厳しく管理する神川恵美子には、麻生祐未。
いかに魅せてくれるんだろうなあ。
制作陣の願いとしては、現代の日本を生きる若者たちへの「どんな状況でも命は輝くことができる」との実感。
遠い長き将来にわたって浸透することを祈って...。
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