ゆるい生活 群ようこ
悲しいかな、人間は誰でも年齢を重ねると、無意識のうちに身体能力の衰えというものを、否応なく実感させられてしまうもの。
かねてから体調には気をつけていたつもりなのに、ある日突然、とても立ってはいられないような強烈なめまいに襲われてしまうともなれば、何とも言えない。
1月20日火曜日、朝日新聞出版より発売された、群ようこ原作の『ゆるい生活』、実体験なだけに奥が深いや。
これはまずいと駆けこんだ漢方薬局での関わりと以後の体験が、著者のココロとカラダを少しずつ改善していくことになる一連の様子を丁寧に綴った実録エッセイは、さすがにこれまでにありがちな「〜すれば治る」本と違い、じっくり、ゆっくり治っていく過程が綴られていて...。
冷え、水分、甘み、余分なものすべてを身体から抜きとっていく日々の暮らしは、約6年か...。
健康おたく、活字好き、小説好きな自分としては、非常に充実した読書時間かつ健康情報の提供だった。
あくまで自然に、押しつけがましくないところが、嬉しかったのかなあ。
PR